動物業界物語

動物業界・考察・雑記・プライベート

当店らしさ!?

御観覧いただき誠に有難うございます。

夏以降はSNSへの投稿はカブト系が多くなり、当店をよく知る方々から『OBJさんらしくないですね~』等といった声も。。。

 

まぁ 確かに。

店主である私はクワガタがカブトムシかだと、どちらかと言えばクワガタ派ですし、当店で管理・ブリードしている比率で言うとクワガタの方が多いのは周知の事実。

 

しかし クワガタに強い拘りがあるのか!?と問われると、実はそうでもない。

 

虫プロショップの仕事と言えば

【採るか 作るか 仕入れるか】

そして店主である私が最も強く拘っているのは

【その個体の信憑性】

 

 

昨日 ちゃんとした本土ヒラタが欲しくて

片道3時間半かけて南紀大島へ採集に行ってきました。

あわよくば成虫ペアを…と思って採集に挑んだのですが

そうは甘くはない、、、

♀は早々とGET出来たものの
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♂は幼虫のみ、、、
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今回の採集のサブメイン

南紀大島 赤コクワ

成虫はこの♂のみでしたが、幼虫はある程度採れてます!
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南紀大島のコクワと言えば、赤い色味ばかりがフォーカスされますが、実はサイズでも楽しめるのです。

この画像の個体は南紀大島 WF1 53mm+

F1でこのサイズってえげつないですよね
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貴重な南紀大島のネブトも少し採れました。
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なんだ、カブトじゃんw

と思った方も多いかと思いますが、南紀大島のカブトムシは貴重で、成虫・幼虫共に採集難易度はけっこう高いのです。

日本古来のヤマトカブトムシを彷彿とさせる角の短い

個体群が生息する南紀大島カブト

マニア様からの人気は非常に高い希少産地!
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話を戻して個体の信憑性

本土ヒラタは大概のショップで取り扱いはあるでしょうし、ヤフオクでも各種生体が駄菓子みたいな価格で売られていますが、私の最も重きを置いている信憑性という部分に疑問を感じます。 

 

『採るか作るか仕入れるか』

我々プロは殖やして世に出すのが仕事です。

仕入れでミスれば、後々お客様にご迷惑をお掛けすることになります。

この辺りはかなり神経質で、買った生体のシールに書いてある内容なんかは信じるに値しませんし、SNSで有名だとか、有名YouTuberだから大丈夫!なんていった台詞も幾度となく耳にしていますが、そんなものは1ミリも信用に関係ないと思ってますので、決まった業者様以外からは迂闊に仕入れは出来ないのです。

 

やはり100%間違いない産地・累代の個体を手にするには自身で採集する!という事になるわけです。

勿論、『○○クワガタ、○○カブト』と一般的にまかり通っている種に関しては割り切っているところがありますが、可能な限り妥協なく間違いない生体を入手していきたいですね。

 

金メッキと本物の金では、見た目は同じでも中身は別物

 

自身で言うのは非常に烏滸がましいのですが

『当店らしさ』を言語化すると、本物の金を販売する

プロショップでありたい。

と、このような理念でショップ経営している当店としては、その個体の信憑性が限りなく100に近ければ、クワガタ・カブトムシは関係ない。という事になりますね!

 

まぁ クワガタ派ですけどね~笑